268.「なぜアメリカンドリームの卒業率が高いのか?」 ① 夢を詳細に分析することから始めるから。
留学と異文化交流の支援を仕事とする(株)アメリカンドリームの創業は1987年、
すでに四半世紀が過ぎました。当時の私は25歳、父の会社の負債を肩代わりして、
1億円以上のマイナスからのスタートでしたが、今まで元気にこの仕事を続ける
ことができ、いくつかの困難も体験しましたが、とても幸せな道のりだったと思います。
そんなアメリカンドリームにはいくつかの事業部門がありますが、中でも留学部門、
特に【大学や大学院の卒業を目指すCAP:College Application Program】は、
私が自分の留学時代を振り返りながら造りだし、そして多くの留学生達の経験を元に、
現在も進化し続けているプログ ラムです。
そのCAPが誇りとしているのは、卒業が難しいと言われるアメリカの大学において
UCLAやコロンビア大学、NYU、ジョージタウン、ミシガン大学等の名門大学・
大学院を含め、卒業率が90%を大きく越えているという実績です。20年以上の時間の
流れの中でこの実績を築くことができた背景には、とても多くの人達、過去のAD生や
私の大学時代の友人、多くの国内外の先生方、同僚のカウンセラー達の協力がありました。
これら大勢の方々への感謝をこめて、これからこのホームページ上で、
「なぜアメリカンドリームの卒業率が高いのか?」という理由をご紹介させて
頂きたいと思います。
①夢を詳細に分析することから始めるから!
多くの留学希望者は、留学の厳しさについてはなんとなく理解しておられます。
しか し、 それでも留学したい、というのには、それぞれ理由があります。
その理由を一言でいうと、「なりたい自分、将来の自分についての夢があるから。」
と、言えるように思います。
私達留学カウンセラーの仕事は、出発後の転校や就職について の アドバイスも
ありますが、原則的には出発までのサポートがメインになります。 そこから長い
道のりを歩く留学生にとって、「一人になった自分を励ましてくれる目的意識
(夢の力)」と、「出発地点からの正しい方向設定」は、とても重要です。
いくつかの例を挙げましょう。「国連のような国際機関に入って海外の困っている
人達の支援をしたい。」という留学希望者がかなりいらっしゃいます。そんな人たち
に対して「国際機関に入ることを希望するなら、原則は大学院で学んだ経験がある
ことが望まし い。そして学問的知識があるだけでなく実務経験が必要である。
さらに専攻分野に関しては語学・芸術・体育を専攻した場合は、就職の可能性は
低い。」 という基本的なことから始まって、実際の国連での仕事がどのような内容
になっているのか、勤務形態や待遇は、と言った点についてもアドバイスをしてあげる
と、より力になれると思います。
アメリカン
ドリームには幸いなことに国連職員や、国際機関のOB/OG達が
周囲にいます
ので、
そう言った人達からかなり具体的かつ現実的な話を聞き、
それを伝えてあげる
ことができます。
例えば、「ドル建てベースでの給料の場 合、ニューヨークでの生活はどのような
ものになるのか?」あるいは、「職業上、その人生 の 大半を発展途上国で暮らす
ことになるが、家族の生活はどうなるのか?」 などがそれです。
別の事例を挙げましょう。「アスレチックトレーナーの資格を取ってアスリートを
支える仕事をしたい。」という人の場合、「ATC(Athletic Trainar Certified) の全米
認定資格を取るためにはどのくらいの時間がかかり、その資格は日本で通用するのか?
また、その職業に就くことができた場合、どのような日常生活を送ることになるか?」
といった話をしてあげたい訳ですが、アメリカンドリームのOBには、実際に日米の
プロ 野球やJリーグで働いているアスレチックトレーナーがいますので、それらの
話をし、実際に彼 らと会わせてあげたりもしました。
こういった現実の話とともに、この段階で実はもうひとつ大切なことがあります。
「国連勤務やメジャーリーグやプロ野球界で働きたい。」という夢を口にした場合、
周囲には、「何を夢みたいなことを言っているんだ。そんなのどうせ無理。」 という
人が多いのが現実です。しかし、そんな希望を持つ人たちに私はこう言いま す。
「多くの人達が言うように、その夢の達成は極めて難しいでしょう。 しかし、私の
周囲にはその夢を達成した人達がいます。そして私はそれらを元に、『どういう条件を
満たせばその候補者になれるか?その条件をクリアするには何をすれば良いのか?』
ということを話してあげることはできます。その事実を知ったうえで、その困難に
挑戦するかどうかは貴方自身の選択です。」
そしてもう一言。「そんなのどうせ無理、と言う言葉と、もしかするとできるかも
知れない、という言葉は、可能性としては実は同じことなのかもしれませんよ。」と、加えます。
≪卒業への第一歩は、正しい目標設定と、その道程の詳細分析から!≫