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留学ワンポイントアドバイス

2016.3.1 閲覧数:103,672

276. 「推薦状について」 そして、最も印象に残っている「推薦状」はこれです。≪アメリカの大学、大学院に入学するのに必要な書類について ① ≫

 

 アメリカの大学や大学院への出願にあたっての必要書類の中に推薦状があります。
ここで言う推薦状は、日本の大学受験の際に作成される、「推薦入試における推薦状」
とは役割が若干異なります。

 その点について、まずはアメリカンドリームの、大学・大学院・短大・専門学校への留学(CAP) のテキストの中から「効果的な推薦状」について私が書いたページをご紹介しましょう。

 =======  From the text of CAP =======

   推薦状について

1.自分について良いことを書いていただけそうな先生にお願いしてください。

2.推薦状として規定の人数分のみ提出してください。多すぎるのも少なすぎるのもいけません。また、「学校関係者から1名。学校外から(雇用主や教会の神父様等)1名。」と、規定されていたら、そのルールも守ること。

3.推薦状を書いてもらうことを依頼した時にもし気が向かないように感じられたら、「わかりました。お忙しいでしょうから、もう一度考えて見ます。」と言って、他の方にお願いすることを考えてみてください。

4.依頼する時は少なくとも1ヶ月程度の時間の余裕を考えてお願いすべきでしょう。先生は、仕事としてではなく厚意で書いてくださっています。押し付けがましい生徒の態度は良いものを書く気を失わせてしまいます。(推薦状は、「書いてもらって当たり前」というものではありません。常に感謝の気持ちを忘れずに!)

5.大学の入学審査委員は、高校1年生から3年生までの間に生徒が大きく変化することを知っているので、どちらかと言うと1年生の時の先生より3年生の方が良いでしょう。1年生から3年生までの成長の過程を知ってくださっている先生ならなお良いでしょう。

6.勉強以外の部分の自分を知ってもらうのが有効だと思ったらクラブの顧問の先生等にお願いするのも良いでしょう。

7.学校外の活動について知ってもらおうと思ったら、それは学校の先生以外のおとなに書いてもらっても良いですが、これはSchool Recommendationの代わりにはならないので、Supplemental Letter(追加の手紙)として扱われます。しかしこの場合入学審査委員に更なる読む作業を強要することになるので、よほど強い内容で無いと勧められません。

8.あるRecommendation Etiquetteによると:「先生は個人の時間を使って推薦状を書いてくださいます。人にもよりますが一通書くのに1時間半から2時間はかかります。(英語のNative speakerの先生でも)これは先生があなたのことを気にかけてくださっている印です。」それをわかった上で、以下の姿勢で依頼して下さい。

 * 先生にお願いする時は生徒の記入欄をすべて済ませてから依頼すべきである。

 * 行きたい学校のみの依頼とし、何通かある場合はなるべくまとめて依頼する。

   大学に直送していただく場合は住所や切手を貼った封筒を用意して依頼する。

 * 少なくとも1ヶ月前に依頼してそれぞれの学校の締め切りをリストしておく。

 * 3週間くらいたった所で何かご質問はありますか?と、柔らかいリマイドをさせて頂くことは悪いことではない。

9.大学院留学においてかつて在籍した大学の担当教授に推薦状の作成を依頼する場合など、「自分のことを忘れていて当たり前」と考えるべきです。よってあなたの方から、「先生、当時のことを振り返りながら思い出に残るエピソードを書き出してみました。」として書面を準備してお願いするのは有効です。また、卒業後の職業経験などを先生にお話しして、当時の自分から今に至る成長について知っていただくことも良いことです。

10.人生経験の少ない高校生の推薦状の場合には、いくら先生が内容の深い推薦状を書こうとされてもそこにはおのずから限界があります。その場合には、その生徒の良い部分をなるべく具体的なエピソードを添えて書いていただき、そしてその生徒の長所が大学で経験を積むことによってさらにどのように伸びると思っているか等の期待を書き添えてもらうのもひとつの方法です

11.決定的な短所を指摘されていると、これは不利になりますが、人は誰でも長所と短所の集合体であるということは明白です。ましてや未完成な学生時代を語る上で、「この点が直ればこの生徒はさらに大きく成長するだろう。」というコメントを書いてもらうことはまったく悪いことではありません。もちろん、その根底には先生からその生徒に対しての愛情があった上でのことですが。

12.複数の方にお願いする場合、他にはどんな方にお願いしていて、その方からはどのような具体例とともにどんな内容の推薦状を書いてもらっているのかをお伝えすることも、内容の重複を避ける上で有効です。

13.「先生、今回の私の留学目的はこれこれしかじかです。その中で今回推薦をお願いするこの学校は私の第1志望校です。ここの特徴は、少人数クラスで生徒には積極的なクラスへの貢献を求めているようです。私は自分のエッセイの中でクラブでの経験を書きました。先生に教えていただいた授業の中ではグループ学習のときに我々の班がやった研究のことを大変誉めていただきました。今申し上げたようなことを書いた紙がこちらです。」と、こうして書類を準備してお願いするのも良いでしょう。すでに自分のエッセイを書き終わっていたら、それを添えて先生にお願いするのも役立ちます。こういった点から、「推薦状は出願者と推薦者が一緒に作るものである。」とも言えます。推薦状は、「先生、これ書いてください。」と、規定の書式だけを渡して終わるようなものではありません。

14.推薦状ということで、「それでは校長先生に」と、考える人もいますが、これは必ずしも正しくありません。推薦状の形式には二通りあります。ひとつは、「自由に書いて下さい。」として手紙形式で書くもの。もうひとつは書式フォーマットが決まっていて、規定の質問に答えていって、最後にコメントを書き加える形式のもの。いずれの場合も、「推薦者が出願者とどういう関係で、どの程度深く出願者を知っているのか?その上で、推薦者はこの出願者をどう評価しているのか?」という点に入学審査委員は興味を持っています。もし推薦者が出願者をよく知らないのに、単なる美辞麗句を並べた文章になっていたとしたら、入学審査委員は読む気を失ってしまいます。

15.ある大学院の入学審査委員は以下のようにコメントしています。「推薦状の考え方だが、日本からの出願を見ると、『もっとも判断基準が甘く、大盤振る舞いの賞賛の言葉こそが効果のあるものである。』と信じられている例を多く見受ける。そういった例では『この出願者は、完全無欠で推薦者達がこれまでに出会った人間の中で最高の人物である』と評価されている。しかしこれらの推薦状は、出願者について我々が知ることのできる貴重な機会を逸してしまい、全員を同じに見せてしまっている。

16.この委員は、続いて以下のように結びました。「我々は、出願者本人をよく知っている人物からの出願者の強い部分と弱い部分を伝えてくれる、本当の情報に富んだ推薦状を期待している。」私はこの言葉に以下を付け加えましょう。「そしてもちろん推薦者が出願者に好感を持っていて、その学校に入学して欲しい、と思っており、そう考える理由を具体的なエピソードとともに記述して欲しい。」

======= End of copy =======

 弊社では、出願に際して推薦状が必要な場合、上記のような内容を留学希望の
CAP受講生に説明し、合わせて学校の先生に推薦状をお願いする際に、
「参考資料」としてこのページをお渡しするようにしています。

 何年か前、ある留学希望者の高校の担任の先生から推薦状についてのご相談の
電話がありました。その高校は男子校で、当時生徒の素行が悪く、通学時間帯には
男性教員が数名ずつグループとなって通学の電車に「巡回中」という腕章をつけて
乗車し、素行の悪い生徒を見回る必要があるような学校でした。学業面でも底辺校と言われていて
周辺住民からもその学校の存在自体を疎まれていたそうです。

 留学希望者は、その高校の特待生として「授業料全額免除」の特典を得て入学し、
高校3年生になる時、弊社の推進する「アメリカ大学奨学金(返済不要)留学
プログラム」の存在を知って申し込んできたものでした。

 担任の先生いわく、「私の知る限り、うちの高校からアメリカの大学に留学
したものはいません。私は社会の教師で、英語の推薦状を書いたことは今までに
一度もありません。でも彼の留学が成功するように何とか協力してやりたいと
思います。留学はとても険しい道のりだと思いますが、彼ならきっとやり遂げる
と信じています。私に英語の推薦状の書き方を教えてください。」と、話されました。
 電話での会話となりましたが、お渡しした上記の内容について、さらに詳しくご説明し、
いくつかの推薦状の事例についてもお話しし、そしてサンプルとして何通かの英文推薦状をお送りしました。

 それから数日後、その担任の先生から再度電話があり、「何度も書き直して、
とりあえず日本語の原稿を仕上げました。当校の英語の教員に頼んで英語の翻訳を
する前に、この内容で良いかどうか、吉川さんのご意見を聞かせてください。
今からFAXします。」ということでした。

 そうして送られてきた日本語の推薦状の原稿は概ね以下のような内容でした。

====== The most impressive recommendation in Japanese text =====

  私は彼の担任の教師です。初めてアメリカの大学への推薦状を書きますが、私は彼ならば英語のハンディを背負っても決して困難にめげることなく目標を達成して卒業するものと固く信じています。

 うちの高校では3年生ともなるとほとんどの生徒がタバコを吸い、酒を飲みますが、彼は決してそのようなことはありません。彼は成績も優秀で、常に学年で5番以内の成績を修めています。良い成績を取ることは彼の特待生としての立場を維持するために必要なことですが、彼はそのためだけでなく、勉強することを喜んでいるように思います。

 通常、彼のようなタイプは校内の大半の素行の悪い生徒から無視されるか、場合によってはいじめられますが、彼はそんな目にあっていません。それどころか、彼はそんな連中からも一目置かれ、むしろ尊敬されています。それは彼が生徒たちが催した「校内腕相撲大会」で優勝したからばかりではなく、彼が本来はとても勉強ができるのに、母親と二人暮らしの中で一人で家計を支えるお母さんになるべく負担をかけないように、と「授業料全額免除」の特典を得られるこの学校を選んで入学したことを知っているからです。

 彼は生徒会長でもなければ、応援団長でもありません。しかし、彼は多くの生徒たちから慕われ好かれています。休みの日に、彼は他の生徒たちと一緒に出かけたりもしているようです。そんな時彼は、自分自身は酒もタバコもやりませんが、他の生徒に酒やタバコを止めろ、とは言いません。授業中、うちの学校では真面目に授業を聞いている生徒はとても少なく、時には騒がしくて授業にならないことも多いのですが、彼のクラスで騒ぐものはいません。多くは居眠りをしていますが、静かな教室の中で彼は熱心に授業を聞いています。別にこれは彼が他の生徒に対して「静かにしろ。」と言った訳ではありません。

  うちの生徒は素行が悪いですが、根性が腐っているわけではありません。その証拠に彼らは言います。「あいつはスゴイですよ。僕らはあいつを好きだし、あいつとこの学校で知り合えたことがとても嬉しいです。あいつみたいにはとてもなれないけど、あいつはこの学校を卒業しても頑張ってほしい、と、皆が思っています。」

 私も同感です。彼は素晴らしい生徒だ、と自信を持って言えます。この推薦状を書くことが私にとって彼にしてやれる最後の仕事かもしれませんが、これからも私は、彼の人生を応援しています。

======= End of copy =======

  私は、その担任の先生に言いました。「素晴らしい推薦状ですよ。先生!大丈夫です。
彼の成績とエッセイ、そしてこの推薦状ならきっとたくさんの大学から奨学金のオファーが出ますよ。」

 そして彼には多くの大学から奨学金のオファーが寄せられ、そのうちの一校を
選んで入学し、その大学でも多くの友人たちを作って充実した大学生活を送って卒業、
現在、海外に展開する多国籍企業に採用されてアメリカに住んでおり、
時々彼からは近況を知らせるメイルが届きます。

 そしてこの高校は現在では男女共学となっており、生徒たちの素行の良さも
評判となって、少子化の中でも、多くの入学希望者がいるそうです。

 

(株)アメリカンドリーム
吉川浩司

 

≪アメリカの大学・大学院に入学するのに必要な書類について ② ≫

↓ ↓ ↓
303.「英文成績証明書について」≪アメリカ大学入学に必要な書類について②≫

305. 「英文エッセイについて:ちょっと変わったエッセイテーマ」≪アメリカ大学入学に必要な書類について ③≫

306.「TOEFLのスコアアップについて」≪アメリカ大学入学に必要な書類について④≫

 

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今回の事例でご紹介した、

 

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