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留学体験談

2017.6.5 閲覧数:407

アメリカの大学サッカー部での地獄の一週間 ”Hell Week!!” 【アメリカ大学留学体験記】

 2008年に全国高等学校サッカー選手権に優勝して日本一に輝いたこともある

サッカーの名門校、広島県立皆実高等学校のサッカー部に所属していた清水航太君は

現在、返済不要の「アメリカ大学奨学金留学プログラム」に申し込んで、

ケンタッキー州のCampbellsville Universityに留学中です。

 

 その清水君から、アメリカの大学のサッカー部の練習の様子を知らせる、

とても興味深いレポートが届きました。アメリカンドリームからは今までも

スポーツ奨学金をはじめとして、何人かアメリカの大学スポーツで活躍した人たちが

いますが、どうも私のイメージの中では、アメリカの大学では、あまり走り込みや

きつい筋トレなどはなく、理論に基づいた科学的な練習が先行しているのではないか、

というイメージが強くあります。

 

 ところが実際は、どうして、どうして。清水君の “Hell Week:地獄の1週間”

レポートは、これからアメリカの大学に入って運動部に所属したいと

考えている人にも大いに参考になると思います。

 

 とても中身の濃いレポートなので清水君のレポートは2回に分けてご紹介しましょう。

 

=====  Kota SHIMIZU wrote =====

 

 

吉川さん、八木さん

こんにちは。スプリングセメスターが始まり部活や授業の準備をしていたら、なかなか時間が作れずのCampbellsville Men’s Soccer夏のトレーニングのレポートを作るのが遅れてしまいました。すみません。

 

 

僕は、2016年の8月からサッカー部へ入部しました。入部の経緯はサッカー部の監督のオフィスへ話をしに行って、トライアウトがあると聞いたので、日本人の友達数名とトライアウトを受けました。トライアウトには僕らだけでなく、他の国から来た人もいたりして、現役のサッカー部とトライアウト生の計40名ほどで全員ゴチャ混ぜにしてゲーム形式でしました。それを経て、コーチの所へ何度か話をしに行き、無事サッカー部へ入部できました。僕の大学には、サークルみたいな団体はありません。何かスポーツを遊び以外でするとなったら、部活に入らないと本気では出来ないです。入ったら、Aチーム、Bチームなどに分かれていてBチームはそこまで力を入れていない部活もあり実質サークルみたいな感じになっているかも分かりません。

 

 

それでは、Hell Weekについて話したいと思います。

 

 

まず、キャンベル(Campbellsville University)の夏休みは、5月中旬から8月末まであるのですが、サッカー部の練習は、だいたい8月3日〜6日の間から開始だったと思います。だいたいのサッカー部メンバーはそれぞれの国に帰っているため、夏のトレーニングが始まるまでは各自で自主トレというようになります。僕は夏休みにESLのクラスを取っていたので夏休みはオフキャンパスに家を友達数人と借りて自分たちで自炊をしながら暮らしていました。勿論、ほぼ毎日トレーニングに向けて走りこんだり、筋トレしたり、ボールを使った練習をハウスメイトとしていました。前々から夏のトレーニングはキツくなると知り合いから聞いていたので、主に走りに重点を置いてトレーニングをしていました。

 

 

そして、8月3日にほとんどのメンバーは帰ってきます。そして、チームミーティングやトレーニングをする前にしないといけない検査などを合計3日ぐらいして、トレーニングが始まります。まず、最後のミーティングが終わった後に、夜6時頃からグランドでシャトルラン形式の体力測定的なものしました。その前に監督から各ポジション大体どれくらい走ればいいか課題を与えられ二人一組になり測定します。そして、自分の走った分を記録します。それぞれ課題をクリアした人は上のチームで前からAチームでしていた人達と練習ができました。僕はBチームからでした。

 

 

次の日、朝6時から練習開始のため、朝5時半には起きて、準備していきます。そしてHell Weekスタートです。まず、ウォーミングアップしてからAチーム、Bチームに分けられグランドの周りを1マイル (1.6km) を決められた時間内(たぶん5分と数秒)に走らないといけません。時間内に入らないともう1回などの罰はなかったですが、上のチームに上がりたいなら、もしくは下のチームに落ちたくないならって感じで監督も見ていました。その後はドリブルやポゼッションの練習をして(勿論、水分休憩以外の休みはほぼないです)最後にABに分かれて、まずAがゴールラインに並んで逆のゴールラインまでの縦(ほぼ120m)4往復を決められた時間内(大体1往復45秒)に走りきる。休憩はもう1チームが走っている間で時間がきたら走り出します。これを5セットして朝8時に早朝の練習は終わります。

 

 

それから1時間の休憩になり、その間に朝食を摂取しないといけないのですが、前の練習で足の攣り予防、喉の乾きから水分を大量に摂取するのと、疲労、又は1時間後からトレーニング再開で食べ過ぎたら吐くなどの理由でほとんど朝食は食べられなかったです。そして朝9時から練習が再開します。ここでは、ポゼッション、チームの戦術の確認、ミニゲーム(休みがなくかなりキツい)、シュート練習、ディフェンスの練習などで内容は早朝のトレーニングほどハードではないですが、早朝の練習の疲れから中々キツかったのを覚えています。そして朝11時に2つ目のトレーニングが終了します。日によっては、2つ目のトレーニングも走りに変わる時もありました。その時は、本当に絶望感でいっぱいでした。

 

 

そして、昼休みになり午後3〜4時まで休憩になります。僕はこの時間内にストレッチやアイシングなどで体のケアをひたすらしていました。そして3〜4時からAB に分かれてジムで1時間みっちり筋トレします。これも1時間以内に終わらせないといけないので各セット間に休憩がなく中々キツかったです。筋トレは毎日ではなかったので筋トレがない時は、その分休み時間になります。

 

 

そして、夜ご飯を夕方5時から食べて夕方6時から1日の最後のトレーニング開始です。ここでは、夜9時まで ひたすら試合形式で紅白戦を繰り返します。監督に自分のプレーをアピールするチャンスなのですが、前のトレーニングで相当追い込んでいるので思うようにプレーできませんでした。また、この夕方6時からのトレーニングの最後にも走ったりすることがありました。足の状態は常に攣りそうな感じで歩くのが痛いぐらいでした。又、ふくらはぎ は少し押したりしたら痛くて、マッサージやストレッチ、アイシングなどをしても疲労は全く取れませんでした。

 

 

これが1週間続きます。そして、地獄のような週なのでHell Weekと呼ばれています。これが終わると、ほとんどの練習はHell Weekの事を考えると天国のように楽でした。7歳からサッカーを始めて、初めてのキツさで本当にサッカー部を辞めようとも思いました。ですが、この週を一緒に乗り越えたチームメイト達とは固い絆で結ばれたように思います。

 

 

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 まさに、地獄の一週間!体格面で勝るアメリカ人達と一緒に取り組むトレーニングは

とてもきつそうですが、「この一週間を一緒に乗り越えたチームメイトたちとは

固い絆で結ばれたように思います。」という言葉が嬉しいですね。

 

 後半は、アメリカでクラブ活動に参加することを考えている人への

清水君からの助言をお伝えしましょう。

 

【続く】

 

 

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