2023.12.25 閲覧数:746
この項目ひとつ前、392.でご紹介したハワイから来た子ども達によるミュージカルは大成功となりました
392. 平和は翼に乗って Peace On Your Wings ”ホノルル”発の”広島”を舞台にしたミュージカル開催決定!
392. 平和は翼に乗って Peace On Your Wings ”ホノルル”発の”広島”を舞台にしたミュージカル開催決定!
この仕事はアメリカンドリームにとっても大変心に残る事業となりました。
正直、オーディションで選ばれた子供たちによる公演でしたが、ハワイの子ども達の歌と踊りが
ここまで素晴らしいものだとは予想していませんでした。
2日間にわたる3回の公演はいずれも大盛況となり、2回目土曜日の夜の公演ではフィナーレで会場が総立ちとなり
終演後もお客様が帰られず、急きょロビーにキャスト達が出て、お客様方の拍手に応えて
アカペラで歌をご披露するに至りました。広島で観客総立ちになったフィナーレを見たのは初めての体験でした。
彼らの来日から離広まで行動を共にした私が、思い出に留めておきたい出来事が二つありました。
【アメリカには平和教育はないの?】
一つ目は、公演に先駆けて用意されていたキャストとスタッフのための平和学習においての出来事でした。
彼らは広島市長への表敬訪問を行い、平和公園で安芸府中高校の生徒達から平和記念資料館と公園内の案内を受け
そして佐々木禎子さんが通った「幟町小学校」で禎子さんのクラスメートだった方から当時の禎子さんの話を聞き
そして小学4年生の子ども達との交流を行いました。
そこでの日本語と英語の通訳と交流のコーディネートは私、吉川が担当しました。
幟町小学校の生徒達との交流の中で行われた質疑応答の中での1問でした。
幟町奨学生「皆さん日本に来る前に「サダコの千羽鶴」の物語や原爆のことについて知っていましたか?」
ハワイのキャスト「ハイ。私達は学校で戦争や平和について学びます。
その中で原爆のことについても学びました。
「サダコの千羽鶴」についてはオーディションで出演が決まってから詳しく学びました。」
吉川による通訳(上記の訳とともに少し説明を加えました)
「皆が学校で学んでいる平和教育があるだろう?
彼らはハワイでも君達と同じように平和教育を受けるんだね。」
するとハワイのキャストの子ども達が加えました。
ハワイのキャスト「平和教育Peace Educationではなくて、私達は戦争について学びます。
平和は、戦争と戦争の間に存在するある時期のこととして学びます。」
私はこの答えに若干驚きながらも、幟町小学校の子ども達に、こう説明しました。
吉川「なるほど。僕たちは平和教育で「戦争はいけません。平和こそが正しい。と学ぶけど、
アメリカは第2次世界大戦の後も。ベトナム戦争やイラク戦争などの戦争をしているんだよね。
国家の意思として戦争をしている国が「戦争はいけません」と子ども達に教えるのではなく
自分達が戦っているのは「正義のための戦争です」と、教えるのかもしれないね。」
留学と異文化交流の推進を職業とする私ですが、この体験には驚きました。
「戦争は悪で、平和こそが正しい。なんでこんな単純なことが分かっているのに
世界から戦争が無くならないのだろうか?」という疑問に対して、
「自分達の常識が世界の常識とは限らない。まずはどちらが正しいかではなく
世の中にはたくさんの違いがあることを知ることだ」ということを
自分自身に再認識させるに至った出来事でした。
【私は本当は演じるのが怖かった】
もうひとつの出来事は、3度目の最後の公演開始直前の体験です。
彼らは毎回の公演開始前に幕が下りている舞台上で円陣を組みます。
そこで舞台監督と共にこの公演にかける思いを口にします。
それは以下のような舞台監督からの話から始まります。
舞台監督「君たちはこの公演のすべてを覚えておくべきだ。この広島で体験した一瞬一瞬は、
今後の君たちの人生にとてつもなく大きな影響を与えるだろう。
私達の長かった旅は、ここ広島での公演での体験をするために続いてきたものだ。
すべての感覚を研ぎ澄ませてここでの体験を受け止め、考え、
そして得たものすべてをパフォーマンスに昇華させなさい。」
そんな中、前日の観客総立ちとなったフィナーレを体験した主人公のサダコ役のキャストが話し出しました。
サダコ「私は今まで本当は広島で演じるのがとても怖かった。
アメリカ人である私達が日本の子ども達の役を演じる。
原爆によって大きな被害を被った場所での物語を、その原因となった国の私達が演じる。
広島の人達はいったいどんな反応をするのだろうか?私達にひどい態度を取られるんではないか?
私は最後まで演じる事が出来るのだろうか?私はずっと怖かった。
でも昨夜広島の人達はあんなに暖かく私達を受け入れてくれた。
あんなに大きな拍手と歓声で私達を包み込んでくれた。
私はこの体験を一生忘れない。私の中でこれからもサダコと広島の人達はずっと生き続けると思う。」
そんな彼らの来日公演の様子がハワイで特集番組として放映されました。
私達にとっても忘れることの無い貴重な体験となった「ハワイの子ども達によるサダコの千羽鶴のミュージカル」
Peace on your Wings 彼らの広島での数日間の様子を以下のリンクからどうぞご覧ください。
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Cari Taira
アメリカンドリーム
吉川浩司
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