2017.4.7 閲覧数:1,894
留学したいとアメリカンドリームを訪れる人たちの中の何人かは、
留学の目的として、「将来、アメリカで働きたいからです。」
という方がおられます。そういう人に対して、私はこう言います。
「アメリカ留学と、アメリカでの就職はまったく別のものです。
アメリカは世界で最も多くの留学生を受け入れていますが
それはアメリカで学問や最先端の研究を学びたいという人たちを受入れ、
多様化した物の考え方でアメリカの学びの場に活気を与えようということが目的で、
決して留学生たちを労働者の予備軍と考えているわけではありません。
むしろ、留学生が単純労働などについて、そういう職で生活をしているアメリカ人の
雇用を奪うことに関して政府は厳しく目を光らせており、当然米国の有権者達も
外国人留学生がアメリカ人の雇用を奪うことに関して断固反対しています。」
しかし、実際にはアメリカンドリームから出発したAD生たちの中でも
アメリカを始めとして海外で就職している人たちは相当数います。
これは、「アメリカの雇用を奪うのではなく、外国人であるその人の持っている
技量が、アメリカ人によて代替えすることが不可能で、むしろその人を雇用する
ことによって会社の利益があがり、その分税金が払われて国家が豊かになる。」
と言う場合には、就労許可がおりる、ということです。
つまり、アメリカ人が持っていない技術や能力があれば、そういう人が働く
ことを歓迎する、ということで、あくまでも実力が物を言う厳しい世界ですが、
例えば、アメリカ人と同じ能力を持っていて、さらに日本語ができるため、
米国企業の日本への窓口となって、米国製品を日本市場に積極的に販売する
ことができる、と言う場合も、それを武器としてアピールすることは可能です。
一方、「海外で学ぶ」という留学の機会の一環として、「学校内で学ぶだけでなく
実社会で、学んだことを実践する機会」として、プラクティカル・トレーニング
という制度がアメリカにはあります。
AD生の中でアメリカで就職している人の中には、卒業後に給料をもらって
働くことが許される、この Optional Practical Training (OPT) によって更に実力をつけ、
そして企業に対して自分の高い能力をアピールして、OPT 終了後に、正式な雇用の
申し出を受けて、就労ビザを取得して働いている、と言う人もいます。
OPTに関しては、以下のサイトで詳しく説明していますのでご参照ください。
OPT(Optional Pragtical Training)について
http://www.iyeo.org/login/95-opt-optional-pragtical-training.html
留学後の就職を考えるうえで、OPTに挑戦すること自体は良いことだと思います。
検討してみてはいかがでしょうか?