2017.1.19 閲覧数:2,566
アメリカンドリームがお手伝いしている学校主催の異文化交流プログラムの中に、「広島女学院中学・高等学校」と、アメリカ、オハイオ州にある「マウントユニオン大学(University of Mount Union)」の交流プログラムがあります。このプログラムは、そのスタートの事前準備の段階からお手伝いしていますが、日本の高校とアメリカの大学の間の交流プログラムと言うちょっと変わったプログラムができた背景には、60年以上前にさかのぼる両校の出会いのきっかけがあります。
戦後間もない頃、広島女学院高校を卒業した村上芳野さんという女性が、オハイオ州のマウントユニオン大学に単身留学し、そこで大学内のみならず地域コミュニティーの人たちにも広く愛されて同校を卒業、その後、アメリカ人の男性と結ばれて、かの地に家庭を築きました。ところが残念ながら芳野さんは、その後病に倒れ亡くなられました。後にそのことを知ったマウントユニオン大学の方々が彼女の死を悼み、彼女の卒業校である広島女学院高校を訪問して、彼女がいかに地域で周囲の人たちに愛されていたかを伝えました。そして彼女のことを永遠に記憶に留めるために、彼女の名前を冠した「Yoshino MURAKAMI Scholarship」を創設して、広島女学院高校の卒業生に4年に一度、卒業まで学費を全額免除するフルスカラーの提供を申し出ました。
*広島女学院とマウントユニオン大学の交流については、こちらを!!
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留学生協会の会長として”Women of the University” の大学のホームページで紹介されました。【アメリカ大学留学体験記】
https://www.americandream.co.jp/2016-02-16-04-50-50/49-women-of-the-university.html
この村上芳野さんのマウントユニオン大学在学中の記録を調べ、彼女のアメリカの遺族と日本のご実家の両方を訪ね、そして彼女の様子を現在の広島女学院中学・高等学校に詳しく伝えてくれたのが、マウントユニオン大学の初代国際部長である、Mr. Harold Hall 氏です。
Hall氏は、80歳を越えておられますが、とってもお元気で、現在も毎年春に広島女学院中学高等学校からマウントユニオン大学を訪問する女学院生たちに、大学内で特別授業を行ってくださいます。
そんなHall氏が、昨年、2016年5月27(金)にオバマ大統領が、米国大統領として初めて広島を訪問することになったことを知り、大統領に宛てて、広島の平和公園に関する資料と、原爆投下時の広島女学院の様子をつづった書籍を大統領に贈り、できれば大統領が広島女学院を訪問してくれることを望みました。
残念ながら大統領のスケジュールは大変厳しく、広島滞在は数時間が限界で女学院を訪問することは叶いませんでしたが、それから数か月たった昨年11月、Hall氏のもとにオバマ大統領からの感謝の手紙が届きました。そこには、心のこもった大統領自身からHall氏に向けてのメッセージが綴られていました。
以下、Hall氏の許可を得て、Hall氏がかつてお世話をした世界中からマウントユニオン大学に留学したかつての留学生たちを中心に作っておられるフェイスブックページに記されたHall氏のコメントと、オバマ大統領からの感謝の手紙をご紹介したいと思います。
==== Mr. Harold Hall wrote =====
With the departure of President Obama, I would be remiss if I did not tel you of the personal letter I received from him in November.
Knowing that he was to visit Hiroshima, the first American President to do so, I sent he and his wife Michelle, some Information regarding the Hiroshima Peace Park and most importantly a book describing the destruction of the Hiroshima Jogakuin High School and the story of survivors.With all that he was to do on his visit, Ihad hoped he would visit the school that Mount Union has had a relationship for many years.
Unfortunately, I did not realize his visit was to last only hours with little time to visit many of the sights I had hoped he would see. I was truly disappointed, but understood and appreciated the fact that he had the trip.
Some time later in November, I received a call from the mail room telling me of a large envelope for me,and to my surprise it said, From the Whitehouse, Washington DC!
I have enclosed the letter for you to see. For me, what an honor! During these last days of his Presidency, he really had no obligation to write to me..so many other really important things on his agenda, but he did!
Remember visiting Hiroshima and attending the Peace Ceremony at the invitation of Mayor Akiba and hearing that chant in that place “Yes We Can”.
Hopefully you can read his letter.
===== End of copy =====
今年のマウントユニオン大学への訪問ミッションも現在出発準備に入っています。私は Hall氏と出会って、「歴史は自然にできるものではなく、歴史を大切に思い、それを次の世代に伝えようとする努力をする人によって継承されていくものなのだ。」ということを学びました。今年の大使たちも、その役割をきっと立派に果たしてくれることでしょう。
(株)アメリカンドリーム
吉川浩司
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アメリカの大学が、日本人留学生に対して返済不要の奨学金を支給します。
この奨学金は卒業まで毎年支給され、申し込み時点の英語力に制限はありません。
「アメリカ大学奨学金(返済不要)留学プログラム」
説明会 広島会場は 3/26(日)
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https://www.americandream.co.jp/2016-02-16-04-46-57/19-seminar-1-seminars-2010-03-21-iyeo.html