2025.5.31 閲覧数:559
昨日、(2025年5月30日)広島の地元新聞である中国新聞社の取材を受けました。内容は、「アメリカの学生ビザ取得のための面接一時停止について、お話を聞かせてください。」ということでした。
新聞記者さんのインタビューに応じて、私は、最近のアメリカ政権によるアメリカの大学に対する施策等への弊社の対応、現在状況についての私の考え、そして近未来予測を含む方針について説明しました。結論から言うと、「今回の面接受付の停止は一時的なものだと思われるので、アメリカへの留学希望者は、慌てずに必要な準備を粛々と進めることをお勧めします。」という内容ですが、新聞紙上では紙面の関係等から、その根拠や具体的な助言の部分が言及されていません。そこで、アメリカンドリームのこのホームページを通して少し追加の説明を加えたいと思います。
まず以下が昨日の取材をもとに掲載された本日(2025年5月31日(土))の中国新聞朝刊の社会面に掲載された記事です。
私がここで「あくまで一時的な停止措置なので、すぐに解除される可能性もある。」と言っているのには、以下の理由があります。
1.【これからの学生ビザ申請の増加に備えるためである】
最初にこの報道が出た、アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」の記事を引用したニュースは次のように伝えています。『現在の政権がビザの申請者に対するSNSの審査を強化することを検討しているためだとしていて、近く示される新たな措置がとられるまでの間だと伝えています。』兼ねてからアメリカの現政権は留学生を含む学生の政治的思考に大きな関心を寄せており、それを知る方法として、学生のSNS等の利用状況を開示させることを考えているという情報が伝えられていました。
(出展 NHK:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250528/k10014818481000.html )
今回の一時停止措置は、9月からスタートするアメリカの大学の新学期に備えて、これから6月、7月、8月の学生ビザ申請が増える前に、現政権が危険と見なす政治的思考等を発見するための審査体制を作るためのものだと、私は考えています。つまり留学生自体をアメリカから締め出そうとするものではない、という事です。
2.【アメリカの留学生のアメリカ経済に与える大きな経済効果】
昨年のデータですが、2023-2024の間にアメリカで就学した留学生の人数は1,126,690人です。(出展:IIE Open Doors https://opendoorsdata.org/data/international-students/enrollment-trends/ )
概ね年間に100万人の留学生がアメリカで学んでいるとして、彼らが支払う授業料や滞在費、食費の平均が仮に年間300万円だとしましょう。するとその総額は3兆円となります。留学生は原則アルバイト禁止ですから、この3兆円は海外から彼らに送金されて来て、それがアメリカ国内で支払われている訳です。これらの複合的な経済波及効果たるや莫大な金額となります。
私はアメリカ政権が、これだけの経済効果を挙げ、また世界中から優秀な頭脳がアメリカに集まって、その彼らとの学びの環境によって世界に対する知的優位性が創り出されている現在の留学生の受入れ環境を根本的に崩すことはしない、と見ています。
3.【米国教育機関CSIETからの声明文】
ここまでが昨日の取材についての骨子の部分ですが、さらに昨夜、新たな情報が加わりました。弊社が本部を勤めている「社団法人 IYEO 青少年異文化交流推進協会」がメンバーとなっているアメリカの独立教育機関 CSIET: Council on Standards for International Educational Travel から、以下の声明が国内外のメンバーに対して送られてきました。
内容を簡単に要約すると、「アメリカ国務省が木曜日に記者会見を開き、この一時停止は短期間で長期に及ぶものではない、と言っている。いつ再開するかはまだ言及されていないが、比較的短期間に再開されるので、関係機関の面接の予約枠がいつ再開されるか定期的に確認するように勧めます。」というものです。
4.【ビザの緊急発給依頼は、今、出すべきではない】
さらに踏み込んでお伝えします。現在、6月、7月の面接予約は閉鎖されていますので、まだ閉鎖されていない8月への面接予約が殺到しているようです。通常であれば6,7,8月の3カ月かけて対応する面接が8月の1か月に集中したことから8月の予約も取りにくくなって来ているようです。それによって「渡航が間に合わないのではないか」と、懸念した人たちが大使館・領事館に対して「ビザの緊急発給申請」を試みるケースが出ているようですが、これはお勧めしません。この申請を、慌てて出してしまうと、現在は面接受付を停止していますので、「申請不受理」の回答が来てしまう可能性が高く、この緊急手段は何度も使えるものではありませんので、本当にそれを使うべき時に申請できなくなる危険があります。
アメリカ留学を検討中の皆さん、様々な不安の中にあることでしょう。心中をお察しします。しかし、現在の混乱は長期的に続くものではありません。アメリカはこれまで最も多くの外国人留学生を世界中から受入れ、文化を越えて共に学ぶ環境を作り、経済や文化を発展させ、そして世界をリードしてきた国です。その国で学ぼうとするあなたの判断は間違っていない、と、私は確信しています。あなた自身があなたの人生の主人公です。様々な出来事はすべて周囲の状況に過ぎません。周囲の状況にあなた自身の人生を変えられることの無いよう、落ち着いて、今すべきことにベストを尽くしてください。
我々留学生はこれまでも異国の地で、周りに協力者や理解者を作り、一生懸命に道を切り拓いて来ました。その先人たちの周りには応援してくれる人達が居て、国籍や言語の壁を越えて一生の宝物となる軌跡を共に積み上げて来ました。この道は決して変わりません。
さあ、自分と未来を信じて、今日すべきことに取り組んでください。
素晴らしいことが、たくさんありますように・・・!!
2025年5月31日
(株)アメリカンドリーム
代表取締役 吉川浩司
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