| 69.ワールドカップ2022年はカタールに決定。2002年の日本招致活動について |
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| 作者: Administrator | |||||
| 2010年 12月 03日(金曜日) 03:09 | |||||
≪2002年のワールドカップ日本招致について≫ ワールドカップ2022年はカタールに決定
このタイトルで文章を書き出す前に。 私は、仕事として2002年のワールドカップの日本招致活動に、日本招致委員会の国際部員として関わりました。本来なら仕事として関わって見聞きした内容については一切口外しないのがビジネスルールですが、ワールドカップの日本招致活動に関しては私は以下の理由で例外としています。
ワールドカップ本大会が終った後も、2002年の招致活動を率いた日本サッカー協会の長沼会長(当時)を慕って、当時の招致委員会事務局スタッフや各国語の通訳者、そして警視庁SPなどというユニークなメンバーで年に数回長沼会長を囲んで部会が開かれていました。ある部会で、濱口国際部長(当時)から、「次回、2006年のドイツのワールドカップの盛り上げのためにフジTVから日本サッカー協会に対して、2002年のワールドカップの日本招致を題材にしたドラマを作成したいという依頼が来ている。2002年のワールドカップは東京オリンピックと並んで日本の歴史に残る出来事だったと思う。そのワールドカップがどうやって日本に来たのか。あの激しい日韓の招致合戦の中で我々日本がどう戦ったのか、それを公にして歴史の一部として残すべきだと思う。従って君達にフジTVの取材を受けて欲しい。君達の見聞きしたことを何一つ隠さず語って構わない。日本のフェアープレイを世間に伝えてくれ。」という指示で、私達は取材を受けました。その結果、2004年10月15日、フジTVの2時間ドラマで、「熱き夢の日 ~2002年ワールドカップを招致した男達~」というタイトルで、ワールドカップの日本招致活動の内容が、伊藤英明、藤原紀香の主演によってドラマ化されました。ちなみに、伊藤英明が演じた主人公は、「アメリカ留学帰りで招致委員会に入り、長沼会長付きとなった、広島出身の男性」ということで、容姿以外は、私とたくさんの共通点を持っていました。(容姿もそれ程違わない、と思うのですが、私の周囲はこの意見を却下します。)
私は、2002年のワールドカップの日本招致の成功(日韓共催となりましたが、私は成功だったと考えています)は、長沼会長をキャプテンとしてフェアープレイを貫いた結果もたらされたものだと思っています。今回の2022年の各国によるワールドカップ招致に関連して、何人かのFIFA理事の金銭疑惑が報じられていますが、その内の何人かは私にも馴染みの深い人達で、2002年のワールドカップ招致活動においても日本招致委員会が深く関わった人達です。私の周囲の知人達から、ここ数日、何度か尋ねられた質問ですが、「2002年のワールドカップの日本招致において、日本は買収工作を一切しなかったのか?」
答えは明快です。「はい。一度もしませんでした。」私の知る限り、日本招致委員会は一度も金銭あるいはそれに類する高価な物品をFIFA理事に贈ったことはありません。また、招致委員会を率いた長沼会長自身が、「汚い手を使って持ち帰ったワールドカップなんか絶対に子供達に見せられない。」と、明言されていました。
では、「それを求められたことはないのか?」・・・これは、ハッキリとではありませんが、人づてにそれらしい情報が入ったことはあります。そんな時、日本はどういう方針を取ったか?「直接それを要求されれば答えはNO以外にありえない。しかし、我々の正々堂々と戦う姿勢から相手にそうした要求を口にさせないようにすることだ。さらに、そういう要求をするような人物がもしいるとすれば、そんな人物は必ず勝ち馬に乗ろうとするだろう。だから我々の優位性を高めて、『2002年は日本だ!』というムードをFIFA理事会の中に作り上げることこそが我々の使命だ。」と言うのが、私達国際部員に徹底された方針でした。
日本と韓国の間で繰り広げられた激しい招致合戦の末に、史上初の共催の決定が下され、2002FIFAワールドカップ Korea/Japan が開催され、「No Violence, No Doping, Full of Hospitality!(フーリガン等による暴力ゼロ、ドーピングゼロ、もてなしの笑顔満載!)の最高の大会だった」と、FIFAを始め各国メディアから賞賛されました。そしてこの共催ワールドカップを切っ掛けに、それまで冷えた関係にあったお隣の韓国と我が国は一気に仲良くなり、その後に韓流ブームが到来して現在に至っています。私はスポーツとしてのサッカーに親しんだものではありませんが、招致活動中に何度も、「子供の頃にみたワールドカップの影響で現在の自分がある。」という人達に出会いました。私自身も大学を卒業して初めて関わった仕事がロサンゼルスオリンピックで、その影響が現在の弊社の業務内容に強い影響を与えています。
つい先日、中国の広州で行われたアジア大会に出張して帰還したところですが、スポーツの祭典がその街とそこに住む人々に与えるプラスの影響は筆舌に尽くしがたいものがあります。2022年のワールドカップは日本ではなくカタールで行われることになりました。初めての中東での開催となります。中東の子供達にも大きなプラスの影響を残してくれることでしょう。FIFA理事会の決定を受けて発表された日本サッカー協会の小倉会長(2002年招致活動当時の専務理事として招致の責任者でした)のコメント、「残念ながら負けた。2018年のロシア、2022年のカタールにお祝いを言いたい。」という言葉に、試合終了を告げる爽やかなホイッスルを聞いたような気がしました。
(株)アメリカンドリーム 代表取締役 吉川浩司 (2002年ワールドカップ日本招致委員会 国際部員 ) *****************************************************************
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| 最終更新 2011年 6月 22日(水曜日) 02:33 |










